アレキサンダーファン
2005年11月掲載
プロフィール
マリー・ルイーゼ・ノイネッカー マリー・ルイーゼ・
ノイネッカー
1979年から1989年までバンベルク交響楽団とフランクフルト放送交響楽団の首席ホルン奏者を歴任。1982年、ボンでのドイツ音楽コンクール第1位、1983年ミュンヘン国際ARDコンクール第1位、1986年ニューヨークでのコンサート・アーティスツ・ギルド・コンペティション第1位。2004年4月からベルリンのハンス・アイスラー音楽大学で後進の指導に当たっている。
第13回 プレーヤーズ
マリー・ルイーゼ・ノイネッカー女史インタビュー

国内外のホルンプレーヤーにスポットを当て、インタビューや対談を掲載するコーナー。
ホルンについてはもちろん、趣味や休日の過ごし方など、
普段知ることの無いプレーヤーの私生活についてもお伝えします。

─ホルンを始めたきっかけを教えてください。
もともと7歳からピアノをやっていて、12歳のときにトランペットを始めたんです。でも、もっと温かみのある音が好きで、室内楽にも興味があったので、19歳からホルンに変わりました。
最初は音楽大学ではなく、マインツにある一般大学で教職の勉強をしていたんです。そこで、専攻がピアノで、副科にホルンを取っていましたが、2年後にはペンツェル先生のいるケルンの音大に行き、専攻をホルンに、副科をピアノにしていました。先生になるのはとても大変だったからホルン専攻にしたんです(笑)。その後、フランクフルト歌劇場のオーケストラのオーディションがあり、受けたら受かってしまったので、ホルン奏者としてのキャリアがスタートしたんです。ですので、一般的なホルン奏者とは、すこし違った経緯なんですよ。


─子供の時から音楽に触れていたんですね。
そうですね、オーケストラプレーヤーになりたいという夢は持っていましたけど、私の生まれ育った町は小さく、楽器もピアノくらいしか無かったですし、どうやったらオーケストラプレーヤーになれるかなんて分かりませんでした。ですので、音楽の先生になるために大学へ行ったのです。


─ホルンを専攻されてから、わずか数年でオーケストラに入団。どのような練習をされたんですか?
ホルン以前に、音楽に関する知識や経験は教育を受けていたので、十分備えていましたし、元々トランペットを吹いていたので、それほど特別なことは無かったですよ。ホルンは、ピアノやヴァイオリンのようなテクニックは必要じゃないですから、基本的な奏法さえ出来れば、それほど難しいことでは無いはずです。


─アレキサンダーホルンとの出会いは?
ホルンを始めた時から103でした!アレキサンダーは世界的に認められた楽器だったので、当たり前のように使い始めましたね。それに、私の生まれた町は、アレキサンダー社のあるマインツから、わずか30キロのところだったので、すぐに買いに行けましたしね。


─では、アレキサンダーホルンの魅力は?
やはり音ですね。桃です!


─桃…ですか。果物の桃ですよね?
そうです。しっかりとした芯があるのに、その周りは非常に柔らかい果肉で包まれている。まさにそんな音色を持っている楽器だと思います。
 先ほどお話したように、私はずっとアレキサンダーを使っています。その間に違うメーカーを試したことはあったんですが、自分の考えには合わなかった…。もちろん吹きやすい楽器もありましたが、アレキサンダーのような柔軟性や順応性は、あまり感じなかったです。好まれる音色は、世界各国で違いますが、少なくとも私の好きな音色を出すには、アレキサンダーが合っていたんですね。


─マウスパイプにノイネッカーモデルがあります。
通常の103だと、角度が合わないんです。もう少し左手が体に近く、マウスパイプから直線上に置きたかった。その角度に合うように作っていただいたんです。


─それによって吹奏感が変わったりしますか?
そんなことは無いですよ。変わったとしたら奏者の問題でしょう。


─それでは、ホルンを離れて、休日の過ごし方を。
まず、ホルンを吹いていません(笑)。若い頃は毎日吹いていましたけど、もう何十年も演奏してきたから、いいでしょ(笑)?仕事の時は色々な所に旅をしているので、休日は子供と過ごしたり、友人と過ごしたり、スウェーデンに別荘があるので、そこへ行き自然を堪能したり、出来るだけ家でゆっくり過ごすようにしています。


─最後に、オーナーズクラブ会員に一言お願い致します。
とにかく、ホルンの曲に限らず、色々な音楽を聴いてほしいです。バロックから現代曲まで、色々な時代の音楽。そうすることによって、自分がどのような音楽をやりたいか、というのもよく分かるようになるし、感性も磨かれます。クラシックはもちろん、ジャズやロックもいいでしょう。自分をオープンにして、沢山の音楽を吸収してほしいですね。



インタビューを終えて
当クラブのキャンプのために8年ぶりに来日したノイネッカー女史(キャンプの模様は来月号にて)。ホルン奏者である前に、音楽家であることを非常に感じました。確かに練習してる時や、演奏してる時に、吹くことに集中して音楽を忘れることって誰でもあるはず…。わかってはいるんだけど、難しいんですよねぇ(^_^;)とにかく、彼女の呼吸法や演奏に対するアプローチなど、とてもためになりました。音楽家ノイネッカー!
みやっち@編集部

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